米国市場では、景気減速を示す数値と根強くインフレを示す数値が未だ入り乱れていることに加え、恒例の茶番劇と揶揄する専門家もおりますが、債務上限問題に揺れております。方向感の出ない米国市場を尻目に、海外マネーは大挙して東京市場に上陸しております。
昨日は1-3月期のGDPが3四半期ぶりにプラス成長となり、個人消費が堅調に推移し市場予想を上回ったことに加え、岸田総理が海外の半導体メーカーの首脳らと面会し、国内への積極的な投資や日本の企業との連携を要請することが伝わり、先物プラス半導体関連銘柄が中心となり、1年8か月ぶりに3万円台を回復しました。
騰落レシオも21年9月以来の過熱ぶりで騒がれましたが、昨日は値上がり759銘柄に対し値下がりは1000銘柄を超えており、新高値銘柄も日経平均の高値更新とは反比例に減少しておりました。
騰落レシオは過熱のピークが21年9月の150ポイントであり、同時に日経平均も3万670円の高値を取っており、今回はその時以来の149ポイント、もう少しの伸びしろから670円ぐらいは取りそうです。
テクニカルから見ていくと「三空叩き込み」などというチャート形状がありますが、今回直近の安値からすると既に窓を5つ開けております。2021年9月の3万670円の時でも窓は4つまででした。やはり経験則から行けば目先の調整を意識するところであります。
しかしながらフットワーク軽くこの相場に乗っている個人投資家の調子は上々ですが、未だ国内機関投資家の中には米国の行方ばかり気にしすぎ、出動できていない資金も多数控えております。
海外マネーの中にも出遅れ組がおりますので、持たざる恐怖を感じていることが伝わっております。押し目はすかさず狙ってまいりましょう。ヒントは好業績のプライム、スタンダート間さまよえる銘柄です。
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