米国市場では先週末、バイデン大統領、マッカーシー議長との間で基本合意に至った債務上限問題ですが、最終的法案としては上下両院で可決する必要があり、民主、共和両党の強硬派がおりますのでので、もう一もめあるかもしれませんが合意案は議会通過となると思われます。
米国市場は一つ一つ課題を消化しておりますが、次の注目点は週末の雇用統計です。これが終わると次はFOMCと、FRB注目のデータは次から次へと出てまいります。
その都度出される数値に右往左往しますが、総じてインフレ、景気後退がスパイラルで懸念される市場にしては底堅いと思いませんか。先週もNASDAQに続きS&P500が年初来高値を更新して来ており、米国市場も残すところダウのみとなっております。
特にNASDAQは5週連続陽線であり、昨年10月と12月のダブル底からの明らかな上昇トレンドとなっております。専門家の意見では米国市場はいつ下げてもおかしくない、が大多数ですが物知りな相場はそうは言ってないようです。
先週丁度テクニカル的な節目を迎えたので、多少一服場面もあってもおかしくありませんが、言われるような深押しはないかと思われ、懸念されるリセッションはソフトランディングと見てよろしいかと…。
かたや東京市場は強いですね。本日弊社のお客様ではありませんが、日経レバ(1570)を空売りしているんだけどどうだ?という、相談というか下がって欲しい、とのお話を偶然にも2人の投資家からいただきましたが、いずれ下がるとの希望的観測が先行しているようです。
まさしく30年続くデフレが身に染みているのでしょう。貸借倍率0.82倍がその姿を物語っております。急に変わるのは酷かと思われますが、理想的ディマンドプルインフレを目指す東京市場は、今までのデフレ下での展開とは違います。一本調子はありませんし目先の波乱もあるでしょう。しかしながら一番正直な相場には耳を傾けてください。
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