米国市場での現在の関心事は債務上限問題と、6月のFOMCでしょうか。前者の問題は毎度お馴染みに聞こえますが、さりとて今回は民主党、共和党ともに譲らないとの報道が増えると心配にもなりますが、専門家に言わせると仮に期日まで間に合わないとしても対策となる処方箋は複数あるようです。
FOMCについても各FRB高官は相変わらずタカ派発言が多いようですが、先週パウエル議長自身が決定事項ではありませんが、利上げ停止まで言及したことは大きいですね、足元の景気後退に意識は向いているようです。
この環境でダウはモタツイテおりますが、NASDAQは既に連日年初来高値を更新しており、S&P500も先週、同じく更新しました。ダウは30種平均ですから、実勢を見るにはS&P500が適しており、この指数がレンジ抜けをしてきたことは東京市場に引っ張られたのかは疑問ですが期待が膨らみます。
昨日はさすがの東京市場も朝方は利食い売りに押され119円安まで下落しましたが、先週値近辺でもみ合うと再び買い優勢となり、結局278円高の年初来高値を更新して3万1000円台に乗せてまいりました。
予想以上の決算内容が続いた東京市場では、日経平均採用銘柄のEPS(一株利益)は当初減益予想から一転増益で終了しました。従って、米国ほどのレシオ18倍まで買われたら早々に4万円が見えてまいります。その位に東京市場の現水準はまだまだ割安と思われます。
まさに押し目待ちに押し目なしの状況ですが、テクニカルでは窓を幾つも空けており移動平均乖離率も拡大し過熱感も否めませんが、先週末辺りから物色対象は若干裾野が広がっておりますのでいい循環物色の芽が出てまいりました。
個人投資家はここから更に腕の見せ所となります。機関投資家の出遅れた資金もどっさりと押し目を待っておりますので。ピンポイントで狙ってまいりましょう。
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