米国市場ではダウが新高値、NASDAQ、S&P500が後を追っかける形で強い展開が続いております。注目の「エヌビディア」の決算は倍近い増収増益でありながら、アナリスト予想の最高値に届かないからと売られる様子は、株式市場とは何処まで強欲なのかと少々呆れます。
それでも「エヌビディア」を筆頭にマグニフィセント7が買われなくとも新高値を取って来るところを見ると、米国市場は物色対象が広がり底上げ的に上昇しており、偏りが無くいい相場環境が続いているようです。
今週の米国市場は感謝祭の休日を控えており商いは多少薄くなりがちですが、景気の好調さを示した先週のPMIに続き、GDPの改定値の発表とFRBが最も重視するPCEデフレーターの発表を控えますので、薄商いの中での乱高下には注意が必要です。
東京市場は10月の11日連続陰線から、11月に入っても陽線5日、陰線10日と上値の重さを見せつけられておりますが、昨日は上放れての陽線で引けており、潮目の変化から再び4万円をトライする展開かと思われます。
決算を閉めた段階では140円台前半の為替の水準であり、将来の下方修正に傾いた企業も多かったのですが、現状の円安水準では業績に再びポジティブな見方も現れているようです。
海外で商売をしている企業は一般的に円安が有利と思われますが、部品の現地調達など必ずしも円安有利を割り切れない場合もあります。それでも上場企業は必ず想定為替レートを公表しておりますので、決算短信の中からメリットデメリットを嗅ぎ分けていただきたいと存じます。
この切り口から年末年始相場の穴株的存在が出てまいります。全体相場のレンジの中で個別銘柄の一本釣りが見られるものと思われます。
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