米国では注目の消費者物価指数(CPI)が発表され、前回を上回ったものの市場予想と概ね一致、上振れが警戒されていただけに安心感に繋がり株式市場も上昇で反応しました。
カンザスシティ連銀のシュミッド総裁はFRBによるこれまでの利下げは、インフレが鈍化傾向にあることの確信が高まっていることの表れであり、労働市場と製品市場の両方がより良いバランスを取り戻しているとの見解を示しました。
長期金利は4.4%台に乗せており気になる水準でありますが、トランプトレードの影響が強く出ているようであり、「経済成長が良好であれば、より正常化されたイールドカーブが得られることを期待する」と現状を分析しておりました。
その次期トランプ政権ですが、徐々に閣僚の姿が見えてまいりました。昨日も掲載しましたイーロンマスク氏の300兆円削減計画、彼はツィッター社を買収して8000人の人員削減を行って「X」として立て直し、NASAが何百億円もかけて飛ばしていたロケットを50億円で可能にしました。
一人の天才は何百人の(優秀な)凡人よりも優れていることを証明した人物であり、コストカットして成長させることが彼には出来るのではないかと、個人的には思っております。ただ、アクの強さでは引けを取らないトランプ、マスク両氏が一緒にやっていけるのか、そちらの方が気になります。
さて東京市場は決算発表ピークであります。「ソフトバンク」「東京エレクトロン」の好決算後の株価推移がその後の決算企業に悪影響を与えていることは一目瞭然ですが、イベントトレーダー中心の売買であることも考えに入れておいた方がよろしいかと存じます。
ソフトバンク、東京エレク効果なのか、重箱の隅をつつく目先商いが多分に見られます。昨日申し上げましたが、決算精査した機関投資家は、恐らく来週以降本格的に動いて来るものと思われますので、乞うご期待であります。
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