米国では「エヌビディア」の決算を前にして、AIの処理を行う半導体の新製品「ブラックウェル」について、内部が過熱する問題が発生し納入に遅延の懸念が出ていることが判明したというニュースが流れました。
「ブラックウェル」はAIを動かすためのデータセンターに組み込んで使用し、従来品よりも演算能力が高くより生成AIの処理を高速化できることから、米テクノロジー企業が相次いで導入しております。
今まで死角らしい所が一切なかっただけに少々気になりますが、「エヌビディア」側ではデータセンターに統合するため顧客と共同で技術的な作業を反復することで、既に想定されていることとトコメントしております。
昨日このニュースから日本の半導体株は売られておりました。日経平均寄与度の高い半導体株が売られると東京市場は下げますので、昨日もその洗礼を受けておりました。「エヌビディア」の今週に控える決算はどんなものか、現状誰にもわかりませんが注目ですね。
昨日は為替も大きく動きました。先週末の米国の小売売上高などが強く、個人消費は引き続き旺盛で長期金利も高原状態であり、利下げの後ズレ懸念からの株安、更にドル安と続きましたが、昨日日銀植田総裁の利上げに前向きは発言が伝わると更に乱高下となりました。
今週は「エヌビディア」の決算以外では主要な経済指標の発表が少ないこともあり、石破総理の外交デビューとなったG20サミットなどの国際会議に注目が集まるか…。
マクロ要因でもインパクトのある材料はしばし出ませんので、イベントトレーダーのおかげで決算が素直に評価されなかった銘柄の中から、見直し買いが入り始めるものが出てまいります。注目銘柄の決算内容を株価の動きに左右されずに冷静に精査することをお勧めいたします。
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