国民民主党の玉木代表が自民党と接触を始めているようです。石破政権は国民民主党に協力してもらわないと法案一つ通せない状況ですので、結局数々の要求を呑むであろうと思われます。
103万円の壁が独り歩きしておりますが、国民民主党の掲げる政策は防衛にしても、金利にしても、減税にしても積極策が多くアベノミクスを彷彿させる内容であり、財務省が嫌がる内容であることは一目瞭然です。
目標半ばで凶弾に倒れた安倍元首相の遺志を継いでいるかのようですが、玉木氏は東大法学部から大蔵省、現在の財務省に入省したエリートでキャリア官僚です。いわば財務省の思考回路を熟知した人間です。
3年連続最高税収を記録しているにもかかわらず、お金が国(財務省)に留まれば国民は貧乏になることを理解しております。「誰かの利益は誰かの負債」、経済の大原則ですが、国民を豊かにするには増えた税収を財務省に留めてはダメなのです。
今までは自民党の先生方も財務省に上手くコントロールされておりましたが、積極財政を掲げる国民民主党の玉木代表には大いに期待したいところであります。来年の参院選がありますのでそう簡単には譲歩しないと思われ、自民単独政権よりも怪我の功名で市場には好影響かと存じます。
さて足元決算発表序盤戦ですが、好調な業界でも各銘柄の動きにムラが出ております。従って決算に中身を熟慮していかないと仮に国策に乗っていても銘柄により全く違う値動きとなります。
当然いつものようにイベントトレーダーが闊歩しておりますので、目先の売り買いだけでは判断しかねるケースも散見されますので、あくまでも材料株物色と割り切って好決算銘柄の押し目買いで臨みたいところであります。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。