一昨日の米国市場ではトランプ次期大統領のXで、大統領就任と同時に関税政策を発動するとのツイートし、米製造業の業績懸念からダウは大きく揺れましたが、傍ら予想以上の11月の消費者信頼感指数の値から辛うじてプラスとなりました。
財務長官に財政規律派として知られ、穏健派であるベッセント氏が就任したことで、トランプ大統領の財政出動が幾らか抑えられるとの想定から、長期金利は4.2%台まで下落し、NASDAQを押し上げました。
メキシコ、カナダに25%、中国には10%の関税を就任時にかけるとしましたが、税率が逆じゃないかと思われた方もおられると思います。
当初中国には60%メキシコには10%としておりましたが、トランプ氏側近は殆ど対中強硬派が揃ったことから、ゆくゆく10%は20%へと徐々に上がりじわじわ締め付けるものと思われ、メキシコ、カナダはトランプ氏得意のビジネス上の駆け引きと思われます。
元々米国とメキシコ、カナダは貿易協定を結んでおりますので、そっくり25%をかけるとは考えていないと思われますが、ただ、メキシコからの不法移民と合成麻薬には厳しい要求を突き付けると思われます。
その点からは過去の貿易実績からすると、カナダはちょっととばっちりを受けたかとも思われ、以外と早く新しい落としどころは探れるのではないでしょうか。
日本に対する言及は今のところありませんが、米国の強硬な対中戦略がありますのでアジアでの戦略を考えると、恐れるほど邪険にはされないのではと思われます。
東京市場では、昨日は海外ファンドの決算と米感謝祭のポジション調整で、現物市場での売りが目立ちましたが本日から来月渡しとなります。年末特有の材料含み強い銘柄の押し目買いで臨みたいと存じます。
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