昨日米国バイデン政権が長距離ミサイルによるロシア国内への攻撃を許可したことを受け、プーチン大統領が戦術核の使用の範囲を広げたという報道から、地政学リスクが再び浮上、安全とされる米国債が買われヒヤッとしました。
その後パブロフ外相が「ロシアは核戦争を望んでいない」との見解を示し、事なきを得ましたが、バイデン政権はトランプ大統領就任の前に出来るだけウクライナ国内からロシア軍を排除し、停戦協議を有利に行いたいとの思惑だと思います。
ロシア勝利を内外に示す形での停戦では力による領土拡大を許すことになり、世界的に、特に欧州各国はとても看過できませんし、更にこの結果が中国を勢いづかせ台湾に対する姿勢にも今後脅威となります。隣国の有事は日本にとっても一大事です。
取りあえず落ち着いた有事ではありますが、東京市場は「エヌビディア」の決算を前に薄商いです。外人投資家も感謝祭を前に少々トーンダウンでしょうか。ただ昨日も申し上げました通り中小型株には資金が向かっております。
決算発表後最初の対応から大きく展開が変わる銘柄も出て来ており、年末相場を意識した資金が動いているようです。
この時期外人投資家はビッグイベントである感謝祭を通過後、クリスマス休暇を意識し始めますので、優秀なファンドマネジャーは早急にお休みモードに入ると言われますが、そうとも言えません。
ヘッジファンドは11月に決算を迎えたばかりであり、ファンドマネジャーの交代も頻繁に行われております。新しいファンドマネジャーが12月からいきなりお休みに入るなどということは決してありません。中小型株を扱うヘッジファンド程動いてまいります。
確かにキリスト教徒である米国人はクリスマス休暇を大事にしますが、今日、日本人のファンドマネジャーよりも米国人ファンドマネジャーの方が働いております。現状の中小型株の活躍にはこういう資金も向かっております。
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