米国市場ではダウが新高値、上げ幅こそ小さいもののNASDAQは3日続伸S&P500は6日続伸となり、世界の中で米国市場一人勝ちの状況です。バリュエーションでは東京市場がPER15台に対し、米国市場は22倍に達しております。
当然イノベーションは何時も米国から発信され、マグニフィセント7に見られるように成長株の宝庫であることは間違いありませんし、今後も第二のエヌビディア、マイクロソフトも出て来ると思われます。
従って米国市場の今後の上昇を否定するものではありませんが、如何せん高所恐怖症で、全体論からするとあまりここから買いたくありません。更に為替も昨日申し上げました通り、ドル高もピークアウト感を否定できません。
この1年オルカン、S&P500インデックスは1.5倍に上昇しております。弊社のお客様のところにも年内のNISA枠を消化するべく、上昇している海外投資信託を盛んにPRしているようです。
私見でありますが、ここからの海外ファンドの購入は高値覚えだけでなく、為替リスクも考えておかなくてはなりません。モルガン・スタンレーの為替ストラテジストであるマシュー・ホーンバック氏は予想コンセンサスよりもハト派的なFRBと米実質金利の低下が、2025年は円がアウトパフォーム通貨であると指摘しました。
筆者もこの見解に賛成であり、日本人の海外ファンド投資はせっかくファンド価値が上昇しても為替リスクで儲けにならないという例を過去に何度も見てまいりました。であるならば出遅れ著しい日本のトピックス型投信を買う方が妥当かと思います。
さて昨日の東京市場は日経平均こそ安かったのですが、一昨日同様値上がり銘柄と値下がり銘柄が拮抗する場面がザラ場中何度もありました。
レンジの中で上げ下げを繰り返す日経平均を横目に、個別銘柄には資金が向かっている証左であります。12相場が俄然楽しみになってまいりました。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。