カナダ、メキシコに対する25%の関税を課すと吠えたトランプ次期大統領ですが、早速メキシコ、シェインバウム大統領と建設的な会談が報告されました
シェインバウム大統領はトランプ次期大統領が懸念を表明している不法移民についてはメキシコ国内に留まるよう対策していることと、米国で社会問題となっている合成麻薬のフェンタニルについても積極的に対応に対応していることを伝えたようです。
本来であればこの程度の説明でトランプ氏の怒りは収まらないと誰もが感じると思いますが、意外にも両者の会談は非常にフレンドリーに行われたそうです。ただ、この報道もメディアにより扱いは様々、情報リテラシーが必要ですね。
関税問題については当欄でも昨日申し上げましたが、1丁目1番地は対中国であることは間違いありません。アメリカファーストが基本ですが、だからと言ってすべての米国への輸入を妨げるものではありません。
だいたいの閣僚人事が決まって来た次期トランプ政権ですが、今回ウクライナ侵攻終結担当の閣僚の設置、更に第一期トランプ政権で北朝鮮のキム総書記との首脳会談に尽力した人間を大統領副補佐官に任命しました。
何を言い出すかわからないと特に日本人は懸念しておりますが、ここまでの人事、発言、行動を見ていると、必要以上の懸念があるかも疑っていいかもしれません。
ロシア、ウクライナの仲裁は現状から判断してとても簡単ではありませんが、戦争を終わらせ平和の中で米国経済の発展を促すという趣旨は日本にとっても大きなメリットであり、日本に対する関税を無暗に恐れる前に、同盟国としての共存共栄を図れるものと知恵を絞るべきでありなす。
東京市場はその懸念も一服し昨日は反発しましたが、レンジの下限3万8000円には厚い押し目買いが控えているようです。昨日は決算発表後、理不尽に売られたものの中からも買われる銘柄が出て来ており、機関投資家による決算精査は始まっているようです。師走相場ではレンジの上限4万円を目指すものと思われます。
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