当欄では日本の衆院選で「噂で売って事実で買い」の例えを掲示しましたが、噂では自民党の過半数割れが囁かれ、活動費の2000万円がすっぱ抜かれると自民党は更に窮地に陥り、公示日の10月15日の4万円から2週間で3万7000円台半ばまで売られました。
また事実で自民党の大敗が伝わると、売られていた日経平均は3日で強烈に戻し、その後トランプラリーの追い風も貰い下げの殆どを埋めました。
まさに噂で売って事実で買いのパターンとなりましたが、トランプ大統領誕生を迎えた米国市場では、既に先んじてトランプ銘柄は買われており、ちょうど決算発表佳境を迎えていたことから逆に事実で売りのパターを警戒しましたが、ここまで伸ばしてまいりました。
ただ未だ具体的な内容が示されていないトレードは、今後一服場面を迎えるものと思われます。夢を買ったトレードは今後の現実を迎えることになります。弱気を申し上げているのではありませんが、上がった分の調整が入るかと…。
時間的には一歩早くトランプトレードが始まった東京市場であり、派手に日経平均も動きましたが、決算発表が重なっておることからトランプ銘柄だけでなく、明らかに決算に沿って銘柄選択がなされております。
東京市場もトランプトレードとしての動きは一服しても、決算通過から改めて資金の向かう銘柄が出て来るものと思われ、ここからは先の相場を見ての分析力が試されることとなります。
一朝一夕の判断ではなく、ここで鳥の目、虫の目、魚の目力を発揮してまいりましょう。
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